コラム

患者さんの口コミや体験談からテーマを絞って解説しています。
今回は腰痛と我慢についてです。
時々出る腰痛に対して我慢し、その場しのぎで痛みが消えるのを待つと言う行為。
それが「いい未来」を生み出すのか「悪い未来」を生み出すのか、考えた事はありますか
人間には自然治癒力があるので、正常であれば日にち薬で解消していきます。
我慢を考える為には「症状が時間が経つにつれ薄らぎ、気にならなくなるまでのストーリー」が重要です。
痛みは腰が出している訳では無く、脳が出しています。
そのことからも患部の状況以外に脳の意識や思考もみる必要があります。
その為、腰痛に対してどれぐらい精神的苦痛を感じているかも重要になります 。
我慢の意味を調べるとわかる様に感情と密接な関係があります。
痛みに対して気にせず、今ある生活を継続し、尚且つ日にち薬が効き2~3日位すれば痛みが取れるのであれば自然治癒力はしっかり効いてる状態なので我慢することはいい未来につながりそうです。
しかしそれは単発性腰痛の場合です。
気にしないで生活できる痛みがどの頻度で出てるのか
1年に1回なのか、1ヵ月に1回なのか、週に1回なのかで変わってきます。
単発性腰痛の場合は、痛みの解消により、体のバランスも安定したと考えて良いと思いますが、反復性腰痛の場合は痛みが消えただけで、根本的問題を自然治癒力だけでは解決できていない為に起こっていると考えるべきです。
反復していく事で「思考の緊張」や「かばう動作」を無意識で行うようになります。
そうなると痛みが無い状態が正常ではなく、痛みの有無にかかわらず体は不安定な状態です。
「施術」や「運動」などメカニックのリカバリーや、「生活習慣」や「食生活」の見直しなど無意識で行っている癖の意識化が必要になり、自然治癒力の活性化と無意識の防御反応の鎮静化を考えなければいけません。
毎回同じ動作に不安があり、発症動作がわかっている人は、その動作が体にとってストレスだと言うことを認識して動作変更する必要があります。
非常に重たいものを連続して持つ動作以外は、コルセットなどで補助するのではなく動作の変更を考えた方が体のバランスは整いやすくなりますし、自然治癒力も活性化し必要な筋肉も発達します。
安易に我慢できる程度の痛みが出たときだけコルセットやテーピングなどの対策をするではなく、長期的な目線を持って行動すべきです。
我慢の質は個人差があります。
仕事や用事があるから我慢を選択しているのは体の状態を把握していない証拠です。
我慢して動いていく事で解消するのか、施術や運動が必要なのかを仕事や用事を考える前に意識して欲しいと思います。
体の不調には理由があります。
何故なったか分からないのは、自分の身体に関心が無かったからです。
時々、腰痛に悩まされていましたが、我慢できる程度なので放っておきました。
今回ちょうど出かける前に腰痛になったので痛みがひどくならないようにお願いしたらおかげさまで楽になりました。
この際、ずっと続いている肩こりもお願いしようかと思っています。
腰痛について詳しく知りたい方は症状別に投稿していますので確認して下さい。
急性腰痛・ぎっくり腰=腰部に起こる急激痛
慢性腰痛=寝起きや中腰などある特定の動作による長期的な腰痛
腰椎椎間板ヘルニア=椎間板の突出or脱出による腰下肢症状
坐骨神経痛=臀部から太もも裏にかけて走る痛みや痺れ
腰部脊柱管狭窄症=背骨にある脊柱管が狭くなることにより脊髄にテンションがかかり起こる腰下肢症状
腰椎分離症=腰椎の先天性疾患や骨折により起こる腰痛
筋筋膜性腰痛=腰部にある筋肉や筋膜の過緊張により起こる腰痛
腰椎すべり症=他の腰椎より前方に引き出される事により起こる腰痛
疑問に思う事があればどんどん問い合わせお願い致します。
少しでも元気で健康に生活できるサポートをさせて頂きます。