ギックリ腰は段階的に施術していくことで早期に解消する疾患です。
痛みで動きkが制限されているように感じると思いますが様々な理由により身体が破綻しかけているため、身体にロックをかけている状態です。
破綻しかけている原因究明を行い、施術することで日常生活の何気ない癖を見直すことができ、再発防止することもできます。
ギックリ腰のメカニズム
ギックリ腰(急性腰痛)は身体の歪みが過剰になっていく過程で出現します。
このメカニズムが分かっていれば、原因がどこにあるのか判断しやすくなります。
身体は適度な運動や睡眠によって日々安定性を保っています。
しかし、日々の動作の偏りや生活習慣により、安定性を保てない状況に陥る場合があります。
安定性が低下していくと、身体は次の対策をとります。
身体を破綻する可能性を食い止めるため、不安定な状態の中で身体を固めながら生活します。
この状態が継続している期間、腰の違和感や痛みが一時的に起こる場合が多くありますが、数日で気にならなくなるので、元の生活を継続してしまいます。
安定しない石の上でバランスを継続的にとっているのと同じ状況なので、いつ破綻してもおかしくありません。
身体を固めて再安定さそうにも、この頃には自然治癒力より防御反応が強く影響しています。
この状態は綱渡りと同じです。
少しのストレスでもバランスが崩れてしまいます。
海外では急性腰痛を魔女の一撃といいます。
発痛は急ですが、実はこのようなメカニズムの元に起こっています。
ギックリ腰のタイプ
急性腰痛は誘発している場所により、疼痛と運動制限が異なります。
複合的疼痛も多くありますが対策を考えるうえで、何処にストレスが多くかかっているのか知っておく必要があります。
下記のタイプはストレスを受けて脳が破綻を免れるために硬化させた結果で、原因ではありません。
筋肉タイプ
腰周囲の筋肉だけが発症原因ではありませんが、破綻を食い止めるために筋肉を継続的に収縮させます。
これを攣縮といいます。
疼痛:鈍い痛みが持続的にあります。
動作制限:身体の歪みが強く、すべての動作に制限がかかる場合が多くあります。
関節タイプ
腰椎の椎間関節や骨盤の仙腸関節の関節内圧不良や潤滑不全が影響して、疼痛が出現します。
疼痛:鋭い痛みが動作により瞬発的に起こります。
動作制限:疼痛なく動作することができる場合がありますが、不意に起こる疼痛が怖く、恐る恐る動作してしまいます。
内臓タイプ
便秘などの影響で内臓が緊張することで腹圧が不安定になり、筋肉や関節に影響を及ぼすことで疼痛が出現します。
疼痛・動作制限:筋肉タイプや関節タイプに付随します。
整形外科疾患以外が原因で起こるギックリ腰
急性腰痛の全てが整形外科疾患ではありません。
「内臓疾患」「循環器疾患」「消化器疾患」などによる腰痛をギックリ腰と勘違いして来院した患者様がいます。
整形外科疾患による急性腰痛との違いは、動作に関わらず継続的に疼痛を感じることです。
寝ても起きても疼痛に強弱がなく、常に痛い場合は病院受診をおすすめ致します。
ギックリ腰を解消するために必要な現状把握
同じギックリ腰でも「痛む場所」「痛む動作」「痛みの経過」など、症状は十人十色です。
しかし、不安定なバランスを継続し、身体の破綻を食い止めるために起こった現象であることは共通しています。
症状を解消するためには、身体の現状把握を行い、不安定なバランスになった要因を探す必要があります。
現状把握が必要な理由
実はギックリ腰は身体の破綻の初期に起こる疾患です。
脊柱が不安定なっている状態を食い止めようとして起こっています。
この状態を軽視していると未来に必ず起こる現象があります。
それが椎間板ヘルニアです。
中期:椎間板ヘルニア
不安定が継続すると、脊柱の支えとなっている椎間板と椎間関節を変性させます。
ヘルニアが起こると腰痛だけでなく、下肢のしびれやだるさに悩まされるようになります。
この状態でも、さらなる進行を食い止めようと身体は活動しており、脊柱破綻の中期に起こる疾患です。
脊柱の安定性を再獲得せず、変性が進行する起こる現象が、脊柱管狭窄です。
後期:脊柱管狭窄
不安定な脊柱を再安定すべく、椎間板や椎間関節を変性し、それでも安定性が足りないので靭帯も肥厚させた結果が脊柱管狭窄です。
脊柱管狭窄になると脊柱は再安定していますが、不安定な状態で安定しているため、疼痛や神経症状を訴える人が多くいます。
これらは生きるために必要な脳と脊髄を守るために起こっている現象です。
ギックリ腰のタイミングで症状だけでなく、脊柱の安定性を再獲得しておくことで将来疼痛や神経症状で悩むことが軽減します。
現状把握することでみえる原因
ギックリ腰の様な急で強い痛みを感じると、後悔の過去と不安の未来が行ったり来たりして、今の状況が抜け落ちてしまいます。
大切なのは今を見極め、不安のない未来に変換していくことです。
現状把握で分かること
- 肉体的ストレスによる身体の歪み。
- 精神的ストレスからくる呼吸量の低下。
- 社会的ストレスからくる頭蓋の緊張。
- 普段の立ち方・座り方。
- 食生活からくる内臓の緊張。
- 循環不全が起こす局所冷感(きょくしょれいかん)。
ギックリ腰が起こった原因
急性腰痛は自然治癒力の低下からくる身体の不協和音による結果です。
そのため、腰部に痛みや緊張があったとしても身体の変調のきっかけになった原因があることはあまりありません。
症状が十人十色なのは、生活様式が十人十色だからです。
生活習慣に基づいた原因は、一人ひとり違います。
根本的原因を見つけることができれば、今ある疼痛だけでなく、再発防止も同時に提案することができます。
ギックリ腰解消に必要な自然治癒力の活性
ギックリ腰は現状把握を行い、体内の過剰緊張をコントロールしていくとほとんどどの場合、スムーズに解消します。
しかし、日常生活動作の癖がぎっくり腰の要因の1つであるため、自宅での動作により、再発する場合がありますが安心してください。
どんな姿勢が身体に負担をかけているのかしっかり説明していますので、無理はせず今できることから動きを再構築しましょう。
ギックリ腰・急性腰痛でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。
患者様の症状が改善されるように全力でサポートさせて頂きます。
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