腰椎すべり症でお悩みの方へ

すべり症,イメージ

すべり症は、腰痛など症状の原因として考えるには乏しい疾患です。

他の原因との関連性を見極めることが症状解消への有効な手段になります。

  • 運動したいけど、腰が痛くてできない。
  • 顔を洗ったり、着替えをすることも痛くて、運動復帰を諦めている。
  • 安静にしていたし、もういいかなと運動したら以前と同じ痛みが出た。
  • 不安で大きな動作ができない。
  • これ以上悪化しないか心配で眠れない。

安心してください。

すべり症は、施術により症状と不安を解消することができます。

当院がすべり症の施術実績だけでなく、症状が解消した実績も多い理由は、「症状が出現した経緯を診る鑑別力」と「原因となるポイントを的確にアプローチできる手技療法」があるためです。

すべり症の原因究明

【概要・知って欲しいこと】

  • すべり症は滑った現象を指すこと。
  • 無症状の人もいること。
  • 加齢が原因ではないこと。

すべり症は、「腰椎の下位椎体(かいついたい)に対して、上位椎体(じょういついたい)が前方にすべる現象」と定義されています。

逆に上位椎体に対して下位椎体が前方にすべることもありますが稀です。

ここで重要なことは、すべる現象を指しているため、全員が有症状では無いということです。

今からお伝えすることも、すべてを今ある症状の原因とは考えず、広い視野で考えて頂けたらと思います。

すべり症は成人未満の単独発症は少なく、発症時は分離症に起因しています。

画像所見で椎体の前方すべりが確認されても分離症の要因が強いため、治療方法も分離症に起因します。

すべり症が単独発症することが多くなる年齢は、50歳以降で加齢が原因と言われています。

加齢とは「細胞内の水分減少」を指します。

皮膚のシワが代表的症状であるように、ほぼ全員が起こりえる可能性を秘めている場合にのみ使用します。

そのため、椎体がすべったことは事実ですが、加齢は根本原因ではありません。

現状把握から導き出される全身状況

【概要・知って欲しいこと】

  • 整形外科では分からない、あなただけの原因を導き出すための仕組みを解説。
  • すべって椎体が前方で止まっている訳ではなく、動作で動く椎体。
  • 整形外科では手術以外の解消方法がない。

すべり症が有症状か無症状かが重要な訳ではなく、「すべった椎体は動作により動くのかどうか」「脊柱の連動性があるかどうか」を見極める必要があります。

これら2つのポイントは関連性があります。

実際、レントゲン・CT・MRIなど画像所見による視覚情報は静止姿勢で撮影されています。

整形外科勤務時代に、よくあったことですが、1カ月後に撮影するとすべりが無くな映るった画像が映る場合がありました。

これは動作により椎体に動きがあることを示しています。

脊柱の連動は動作をしながら触診することで大まかには分かります。

画像を真に受けず、症状を広い目で見ることをおすすめしています。

分離すべり症の場合、後方機能を司っている椎間関節の一方が破綻しますが前方機能を司っている椎間板の安定性があるのですべり幅は少なく、脊髄に干渉しにくいため、腰部の痛みが主徴として現れます。

加齢によるすべり症の場合、椎間板の水分が減少し、椎間板が薄くなることで脊柱の可動性・弾力性・支持力が低下し、後方の椎間関節への依存が高まります。

そのため、腰部を緊張させ、安定性を高めようとすることでと、脊柱全体のバランスに変化が出ます。

この時、関節の支持力を筋肉に依存しているため、日常生活動作が単調であればあるほど、脊柱の機能低下が進み、すべり幅が大きくなります。

脊柱周囲には靭帯や筋肉があるので、破綻することはありません。

すべり症は画像所見・症状・徒手検査から診断されます。

この中でも画像所見の重要度が高く、症状が軽度でも、整形外科以外での治療を禁止する傾向があります。

しかし、整形外科は投薬・注射・手術が治療方法です。

手術適応でなく、注射や薬が効かないことが非常に多くあります。

これは役割分担の違いです。

すべり症は脊柱の機能低下が原因なので、この原因をどう解消していくのかが重要です。

整形外科でこの状況に対応できる治療方法は手術のみです。

薬・注射は症状緩和に繋がりますが、脊柱には何も影響しません。

整骨院・整体院は関節を整えることができる専門家です。

手術適応ではない場合、脊柱が機能低下を起こす原因の深堀を行い、症状の解消と再発の防止に効果的な施術ができます。

腰椎すべり症の診断名が付いても、全員が同じ症状で悩んでいる訳はなく「痛む場所」「痛む動作」「痛みの経過」など、十人十色です。

症状が十人十色なのは、すべっている椎体が違うこともありますがそれが引き起こる理由は生活様式が十人十色だからです。

すべり症を施術するにあたり、最も大切なことは現状把握です。

不安が少なく、早期解消しなくてもいいのであれば、保険診療を行っている整骨院の様に、毎回同じことを反復的に施術してもクレームにならないかもしれません。

しかし、当院に来られる方のほとんどがスポーツ・仕事・趣味・家事など、やりたいことがあり、「早期解消して欲しい」想いをお聞きします。

そのため、細部まで現状把握を行います。

【現状把握で診得ること】

  • 肉体的ストレスによる身体の歪み。
  • 精神的ストレスからくる呼吸量の低下。
  • 社会的ストレスからくる頭蓋の緊張。
  • 普段の立ち方・座り方。
  • 食生活からくる内臓の緊張。
  • 循環不全が起こす局所冷感(きょくしょれいかん)。

現状把握を行うことで、施術の診立てができます。

施術効果が無いのは診立ての間違いです。

整形外科では、痛みの原因を老化・運動不足・姿勢・筋力低下などと言われることが多く、補助具による固定・ストレッチ・筋トレ・投薬・注射などによる処置を選択される場合が多くあります。

しかし、これらの処置は痛みだけを指標にしているため、原因を解消していないことが多く、軽減しても再発しやすい状況が続きます。

すべての処置において言えることですが選択した処置を行うことで症状が解消または軽減する場合、その処置は現時点で必要な対処方法です。

その対象方法にプラスで解消方法を考えないといけません。

自然治癒力の活性化

【概要・知って欲しいこと】

  • 現状把握をしっかり行うことで、すべっていても施術で症状を解消することができる。
  • 解消に必要なことは、脊柱を含めた全身の安定性を再構築すること。
  • 滑りが再発しても無症状で安定させることが可能。

加齢によるべり症は、椎間板の影響を含んでいるため、筋肉に頼り過ぎない脊柱の安定性の再構築が必要になります。

ここで重要なことは動きの幅を付けることなので、長期的なコルセットの使用や過度な筋トレは悪化の原因になります。

症状は解消しますが、画像上での椎体上方移動は解消しません。

しかし、脊柱の安定性を再構築しておけば再発は非常に少なくなります。

分離すべり症の場合は、骨折部分に持続的負荷がかかっている状態なので、まずは負荷の分散と周囲を取り巻く筋肉や靭帯過緊張を取り除くことから始めます。

日常生活動作での疼痛が解消することには運動刺激による再発が少なくなっているので、動作分析を行いながらスポーツ復帰を目指します。

分離症の解消は、「脊柱の安定性の再構築」が最重要課題です。

しかし、すべっている椎体部分だけに着目した治療は決して効果的とは言えません。

理由は脊柱の構造です。

脊柱は頚椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)・仙骨(せんこつ)・尾骨(尾骨)合わせて26個の骨が積みあがって構成されています。

それぞれの骨が連動し、衝撃を分散する構造になっていますが、ほとんどの場合、成長と共に「動く骨」「動かない骨」の二極化が起こります。

26個が連動してこその脊柱。

動かなくなった骨のストレスは動く骨が引き受けます。

引き受けた動く骨が対策を考えるのは当たり前のことです。

しかし成長段階であるため、動きが大きくストレスは増すばかりです。

その結果が疲労骨折です。

このことを理解すると脊柱の状況把握はとても重要になります。

自然治癒力が活性化するには「症状が良くなった」の気持ちが必要です。

腰椎すべり症でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。

ちはや鍼灸接骨院のご案内

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