コンパートメント症候群の可能性があると、緊急性の高い状態にあるかもしれません。
コンパートメント症候群を早期に治療されない場合、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
これには、組織壊死、筋肉の損傷、神経障害、さらには四肢の機能喪失が含まれます。
症状が「脚が硬い」「パンパンに張っている」以外に疼痛があれば、すぐに病院で受診してください。
疼痛が無い場合は、当院でも治療施術が可能です。
コンパートメント症候群とは
コンパートメント症候群とは下腿にある骨・筋膜・骨間膜・筋間中隔に囲まれた4つの区画内圧が、スポーツ活動による慢性障害・打撲・捻挫・骨折などの急性外傷により上昇し、細動脈の閉塞により筋・腱・神経組織の壊死を起こす疾患です。
分かりやすくお伝えしますと、特定の部位(四肢など)の筋肉や組織を覆う膜(筋膜)の内部で圧力が急激に上昇し、組織が圧迫されることによって起こる疾患です。
この急激な圧力上昇により、血液循環が妨げられ、酸素や栄養素が組織に供給されなくなります。
この状態が持続すると、組織に損傷を及ぼし、重篤な後遺症を引き起こす可能性があります。
コンパートメント症候群が発症する疾患は膝関節捻挫・ふくらはぎ肉離れ・足関節内がえし捻挫による腓骨筋腱断裂などで、疾患の他にギプス固定があります。
4つの区画にある筋肉と神経
【anterior】
- 筋肉:前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋
- 知覚神経:深腓骨神経
- 圧痛部位:下腿前外側
【lateral】
- 筋肉:長・短腓骨筋
- 知覚神経:深浅腓骨神経
- 圧痛部位:下腿外側腓骨部
【superficial posterior】
- 筋肉:腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋
- 知覚神経:なし
- 圧痛部位:腓腹部
【deep posterior】
- 筋肉:後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋
- 知覚神経:後脛骨神経
- 圧痛部位:下腿末端内側・アキレス腱と脛骨の間
発症分類
【急性型】
外傷を契機に発症し、放置すると非可逆的となるため、筋膜切開術を緊急で行う必要があります。
症状は罹患部の発赤・熱感・腫脹・緊張感・硬結・自発痛・夜間痛・圧痛・罹患筋の自動運動障害・他動伸展(ストレッチ)時疼痛・運動神経障害・知覚神経障害
【慢性型】
日常のスポーツ活動により発症し、可逆的で、中止すると数分から数十分で緩解します。
症状は硬結・緊張感程度で無症状の人多数
日本ではランニングによる慢性型が多く、慢性型が特発的に急性型に移行することが稀にあり、この状態も手術適応になります。
当院が行う解消対策
コンパートメント症候群は急性型は手術適応ですので、症状が該当する場合は時間関係なく急いで病院を受診してください。
慢性型の場合は、当院の施術対象になります。
区画圧力を低下させるための施術を行います。
東洋医学では症状や疾患名にとらわれることなく全身状態を確認し、身体の中に隠れている使い方による患部の影響を紐解きます。
東洋医学のメリットは、全身状態を把握しているため、再発が非常に少ないことです。
コンパートメント症候群のストレスを感じ緊張している脳をリラックスできる環境にすることで、自然治癒力による患部の正常化を目指します。
慢性型のコンパートメント症候群でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。
ちはや鍼灸接骨院のご案内
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