リハビリによるむくみは、骨折や捻挫の様に外傷と呼ばれる怪我や手術などにより起こることが一般的です。
むくみを解消するには現状を知る必要があります。
むくみとは
むくみは浮腫(ふしゅ)と呼ばれ、皮膚周囲の水分上昇により腫れる状態を指します。
全身浮腫と局所浮腫に分類され、原因も様々ですが整形外科疾患によるリハビリで起こる、むくみは外傷性局所浮腫に該当することがほとんどです。
むくみと混同しやすいのが炎症による腫れで違いを知っておくことが重要です。
炎症による腫れとは
炎症は、身体に対する刺激や侵襲によって生じる局所的生理反応で、発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害の五徴候を指します。
整形外科疾患では怪我による炎症が一般的です。
腫張は炎症性水腫とも呼ばれます。
浮腫と腫脹の違い
むくみ(浮腫)は水分量が上昇していることを指し、炎症による腫れ(腫脹)は水分が貯留していることを指します。
かんたんな確認方法としては、腫れている部分を指で押すことです。
このアプローチで、押した部分の皮膚が凹む場合はむくみ、凹まない場合は腫脹を認識して下さい。
むくみの一般的対応方法
むくみは皮膚が凹む様に一時的に水分量が上昇しているだけなので、むくんでいる部分の循環を高めることで軽減していきます。
ひとつは心臓よりも高い位置で維持し、重力を使って心臓に水分を押し戻す方法です。
これは、足のむくみなどが起こった場合に寝た状態で足をクッションなどを使用し、少し高くしておくことを目的とした対応策です。
効果的ではありますがリハビリによるむくみでは効果が少ない場合があります。
リハビリとむくみの関係性
リハビリでむくみが起こっている状況が継続する場合、その背景には動作不足があり、動作不足には固定具による動作制限が関係しています。
手術によるギプス固定・捻挫時のテーピング固定・再発防止のために使用しているサポーター固定など怪我後の早期対策による固定が動作制限を継続さすために循環しない状態を作ってしまっている事実があります。
怪我後の固定をする場合でも適度に固定を緩め、専門家と一緒に少しでも動かしていくと固定を解除した時にむくみが多く残り、動作制限をかけることが少なくなります。
今お困りの人へ
現状むくみが取れず、リハビリが思うように進んでいない方がまず行うことは、動かすことです。
理由は上記に記載した様に、固定などによる動作制限の影響が強いためです。
もし、怪我や手術をした部分が痛く、動かくことに不安がある場合には、痛くない程度の小さい動きやその近隣の関節を動かすことをおすすめします。
循環を作るためには刺激が必要です。
痛みが無い場合は、どんどん動かしてください。
動かすことに不安がある人へ
むくみの原因が分かっても、いきなり動かすことに不安な状況もあると思います。
その時に必要なことは、むくんでいる部分に万遍なく圧力を加えること、心臓より高い位置にむくんでいる部位を上げておくことです。
万遍なく圧力をかける方法の最たるものが水圧の使用です。
お風呂につかる、プールに入る、この方法を使用し、循環を高めます。
可能であれば少しずつむくんでいる部分を動かしてください。
これ以外にもクロスローラーと呼ばれる壁紙を張る時に使用するローラーを使い、むくんでいる部分に適度な圧力をかけます。
これを行うことで、指で押したときのように水分の停滞は解消されていきます。
その状態を放置すると、また停滞しますがむくみが軽減している状態は動かしやすい状態を作り出します。
このタイミングで少しずつ動かしていってください。
注意ポイント
固定や加圧することが悪い訳ではありませんが、その後動かさなければむくみは解消しません。
特に怪我により固定していた時期が多い人は、それ以上の固定には気をつけて下さい。
程度によってはむくみが解消していく中で、皮膚が角質化して剥がれていく場合もあります。
これは吉兆です。
循環を再獲得するために、過剰にストレスをかけることなく、今できることを少しずつ継続して行ってください。
むくみがひどい場合は、ぜひ当院へご相談ください。
むくみが解消されるように全力でサポートさせて頂きます。
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