ばね指・指の引っかかりでお悩みの方へ

ばね指,イメージ

ばね指は原因となる生活動作の癖を見つけ、腕全体の連動性を再構築することで引っ掛かりも痛みも解消します。

安静や固定では原因の解消にならず、長期化する場合が多くなります。

ばね指のメカニズム

ばね指は弾発指とも呼ばれ、指を動かしている際にある角度で指が引っ掛かり、無理に指を伸ばそうとすると痛みと共に引っ掛かりが解放されます。

ひっかかる角度は個人差があり、引っかかりと共に痛みを感じます。

母指、中指、薬指に多く発生し、母指のみ剛直母指と言われることもあります。

この現象がばね指の特徴で弾発現象(スナップ)と呼ばれます。

発症は30歳以降に多く、スマホやパソコンを使用することが多くなった昨今では誰でも発症する可能性があり、年齢関係なく育児中の女性にも多く発症します。

幼少期の起こる場合もありますが非常に稀です。

発症要因

ほとんどのばね指は手のひら側の屈筋腱と腱鞘によって起こります。

  • 腱の肥大や緊張。
  • 腱の周囲を走る腱鞘の萎縮や炎症。
  • 過剰な負荷による滑膜組織の破壊。
  • 炎症の長期化による隣接軟部組織の癒着。

これらが生活動作のストレスにより引き起こされるとばね指が発症すると考えられています。

原因が不明瞭なため、使い過ぎが原因だと考えられていますがこれがばね指を長期化させる大きな原因になっています。

症状経過

初期ではスナップ後でも指の運動が一定期間可能になることが多いですが慢性化すると腫れや熱感が出現しスナップと共に軋轢音が起こり、指の運動が不能になる場合もあります。

周囲に影響が波及し、しびれを感じる方もいます。

炎症を受けている腱を特定することは容易で痛い部分を軽く指で押し、指を動かすことでストレスがどこに影響するのかを確認します。

腱や腱周囲だけでなく、手全体の連動性低下による組織の炎症メカニズムはあまり理解されないまま現在に至っています。

そのため、現在も整形外科での処置は昭和の時代とあまり変化がありません。

ばね指への処置選択

整形外科で行う処置は投薬・注射・手術の3パターンです。

処置の付属として安静・固定・運動療法があります。

第一処置

整形外科では、ばね指が発症する緊張・炎症・破壊・癒着の原因を手の使いすぎだと考えています。

主婦・アスリート・職人など職種は関係なく、使いすぎが第一原因だと考えられています。

そのため、安静をおすすめしています。

しかし、指を使わないで過ごすには無理がありますし、安静にして自然治癒力で解消した話より、使わないことで動かす恐怖が高まった話の方が多く聞きます。

そこで、固定と痛みを緩和させるため、投薬が処方されます。

初期は固定による安心感で引っ掛かりが軽減される場合がありますが稀です。

ほとんどの場合、固定を継続的に行うと腱鞘を含めた指の潤滑不全が起こり、引っ掛かりは無くなりますが指が曲がらなくなります。

もし、使い過ぎが原因であれば、何故すべての指に発症しないのかを考える必要があります。

第二処置

固定や安静では変化が無い場合、注射を選択します。

名医に出会うと注射により、痛みが軽減し、引っ掛かりも減少しますが指は非常に繊細な部分で、注射の場所が少しでも外れると指が腫れ、軽減しません。

第三処置

固定による安静や注射による再潤滑を行っても解消しない場合、手術適応になる場合があります。

使い過ぎが原因であれば手術は必要ないように感じます。

ばね指の手術を行う場合は必ずセカンドオピニオンに相談してください。

理由は手術の難易度です。

手術の場所は、ノーマンズランド(人が踏み込んではならない領域)と呼ばれます。

ノーマンズランドは手のひら側の指の付け根(第三関節)周囲のことで、ここを通る屈筋腱と腱鞘などの構造が繊細です。

狭小スペースなので少しのミスで腱の動きが無くなり、最悪壊死することがあります。

指に関わらずすべての関節手術後は患部に腫れと癒着が起こります。

手術すれば次の日から元通りになるのではありません。

手術を行うのであれば、名医にお願いしてください。

ばね指の原因

ばね指は、手を含めた腕の連動性の低下が原因です。

連動性が低下する理由は使い過ぎでは無く、日常生活動作の偏りです

ばね指を引き起こす腱は肘周囲から指にかけて走行しています。

そのため、腕の角度と指の動きがそんな状態でも連動することが大切です。

しかし、日常生活動作はその人それぞれの癖があり、使う角度が決まっています。

よく使う部分の動きは連動していますが、それ以外の場所は小手先の動きになり、連動性が低下し、炎症・緊張・癒着が起こりやすい状態になります。

無意識で行う動作が多いため、気に留めることも少なく、疼痛や弾発現象が起こるまで気づかない場合が多いですが動作の偏りが進み、動きにムラが出て、腱と腱鞘の潤滑不全が日々進行しています。

ばね指・指の引っかかりでお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。

症状の改善のために全力でサポートさせて頂きます。

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高橋裕介代表
資格:柔道整復師・鍼灸師・健康運動実践指導者・福祉レクリエーションワーカー・障害者スポーツ指導員・ゲートボール審判員・狩猟免許 生年月日:1981年4月1日 血液型:A型 出身:愛媛県四国中央市(旧伊予三島市) 2011年9月より、神戸市の六甲道にちはや鍼灸接骨院を開業致しました。