足底筋膜炎・足裏の痛みでお悩みの方へ

足底痛,イメージ

近年増加傾向にある足裏の痛みには、明確な原因があります。

自立した身体の安定性を再獲得すれば症状を解消します。

足底筋膜炎のメカニズム

足底筋膜炎は踵骨に付着する足底筋膜への反復的牽引力により、腱膜炎・骨膜炎・滑膜包炎を発症する疾患です。

骨性隆起(変形)を起こる場合もあります。

中年女性に多いとされていましたが、近年では幅広い年齢層で発症しています。

足底筋膜とは

足底筋膜は足底腱膜とも呼ばれ、踵骨の内側底面から指先にかけて走る筋膜です。

外側足底筋膜、内側足底筋膜とともに足裏を覆うように存在しています。

地面と接触する唯一の場所である足底で、「衝撃を分散」「姿勢の安定」「地面の情報収集」「運動時の趾の機能亢進」などの働きを行っています。

足底筋膜炎が発症すると足底筋膜が機能せず全身に症状が波及する場合があります。

足底筋膜の深層

足底筋膜の深層には様々な筋肉が層状にあります。

足底筋膜炎の対策を考えるためには、この筋肉たちの働きを知っていると理解度が上昇します。

  • 第1層:小趾外転筋・短趾屈筋・母趾外転筋
  • 第2層:虫様筋・足底方形筋・長趾屈筋腱
  • 第3層:短母趾屈筋・短小趾屈筋・母趾内転筋
  • 第4層:底側骨間筋

足裏の筋肉が層状になっているのは足底からの様々な衝撃に対応するためです。

細かい筋肉が沢山あるので、手の様に自由度を高く使えるはずですが靴のクッション性の向上や楽に履くことができるものの足の機能を損なうサンダルの影響で著しい機能低下を起こしています。

この機能低下の影響を受けている場所が足底筋膜です。

足底筋膜炎の原因

足底筋膜炎や踵骨棘など足裏の痛みは、原因を体重・加齢・運動過多などと考えられていますが違います。

根本的原因は「足の機能低下」です。

現代疾患のほとんどの原因に関与していると云っても過言じゃない位、足の機能は低下し全身に影響を出しています。

近年増加傾向にある足底の痛み、なぜ近年増えているか、理由は「靴の機能向上に伴う依存」です。

衣食住の西洋化により、足物もヒール・ブーツ・スニーカーが街履きとして定着するようになりました。

スニーカーは履き心地を意識した商品が売り出されるようになり、足の機能を使用しなくても靴が衝撃を吸収してくれるようになりました。

ヒールは足裏接地リズムを変化させ、足の形を変化させました。

靴の機能向上により、足は機能低下し、自力で身体の安定性を確保しにくい状況に陥っています。

運動会の徒競走は裸足だった昭和から平成前期。

理由は足の機能がちゃんと使え、身体の機能連動が安定するためです。

靴を履くと足の機能がダイレクトに地面に伝わらなくなります。

手も同じで、手袋を着用して手仕事をすると感覚が鈍くなり、必要以上に力みます。

スニーカーブームが到来した平成前期以降、足の機能低下により「浮き指」「外反母趾」「内反小趾」「偏平足」なども多くなりました。

足の機能低下の影響を一番受けたのが足指です。

足底筋膜炎は、足指の機能回復が大切です。

普段の使い方からくる機能低下

足裏の痛みの解消には施術も必要ですが無意識で行っている日常生活動作の認識を変えることが大切にはなります。

そのためには趾先の機能の回復は必要です。

足裏には土踏まずとよばれる部分が3か所あります。

内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチが連動することで足底筋膜をサポートしていますが足指の機能が低下すると、アーチの機能も低下することで、足底筋膜に過剰な負荷がかかり炎症を起こします。

日常生活中から足指先端が地面に触れているか確認していくだけでも機能は徐々に回復していきます。

足裏の疾患が現代疾患だと言われる所以は履物からくる足指の機能低下です。

昔は草鞋を履き、足指の機能を維持する生活習慣が身についていたため、発症が少なかったと考察します。

靴の機能に頼らない足指の機能を身に着けた時足底筋膜炎は解消し、再発しなくなります。

依存の増幅に注意

足底筋膜炎を発症するとクッション性の良い靴やインソールの再度購入を検討します。

これらは一時的に軽減する場合もありますが、依存の増幅に繋がり、悪化の可能性を秘めています。

激痛で歩くこともままならない場合の一時的対処方法だと割り切り、根本的原因を対策することをおすすめします。

ストレッチやマッサージも症状が軽減する場合は継続し、変化が無い場合は過剰にせず、他の対処方法を詮索する必要があります。

症状が継続すると歩く姿勢を庇い、全身の安定性が低下します。

そうなると症状を解消するまでの期間も長期化します。

足指の機能回復と身体の安定性

階段昇降・ズボンや靴下を履く・走るなど日常生活で一瞬ですが、片脚立ちになる場合があります。

足指の機能低下により、全身の安定性が低下するため、身体を固める指令が脳から伝達されます。

その結果、様々な関節に影響を与え、膝関節の変形もその一つです。

足指の機能は生涯必要な機能の一つです。

自由に歩行できる期間を長くするためにも足指の機能回復と全身の連動性を再獲得し、足裏が本来行う働きを思い出しましょう。

足底筋膜炎・足裏の痛みでお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。

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高橋裕介代表
資格:柔道整復師・鍼灸師・健康運動実践指導者・福祉レクリエーションワーカー・障害者スポーツ指導員・ゲートボール審判員・狩猟免許 生年月日:1981年4月1日 血液型:A型 出身:愛媛県四国中央市(旧伊予三島市) 2011年9月より、神戸市の六甲道にちはや鍼灸接骨院を開業致しました。