足裏の痛みの場所で分かる病名・疾患名
近年、発症率が高くなっている足裏の痛みですが、なかなか改善しにくく、インソールやテーピング、注射など西洋医学的処置を受けている方がたくさんいらっしゃいます。
足の裏の痛みは場所により疾患名も違い、発症原因も違います。
そこで、現在お悩みの足裏の痛みの場所から疾患名をおおよそ検討をつけて頂きたいと思います。

- 種子骨障害
- 第二ケーラー病
- 開張足障害
- 尖足による胼胝(たこ)
- 趾間神経腫(モートン病)
- 足底筋膜炎
- 足底線維腫症
- 疼痛性踵パット
- 疲労骨折

部位は大まかに5つに分けていますが、これは絶対ではありません。
骨格は個人差が多く痛みがココだから絶対病名はこれではありません。
広義のイメージを受け取って頂けたらと思います。

疾患名はあなたの痛みへのあくまでも参考です。
疾患名が分かったとしても、それが正解ではありません。
疾患名=解消ではないからです。
ここで行うことは不安の軽減です。
疾患名に納得できたことで必要以上にスポットを狭くして考えないでくださいね。

[種子骨障害]

母趾の付け根にある種子骨が、スポーツなどに強い荷重負荷を受けて炎症を引き起こします。
種子骨は骨折・壊死を起こすこともあり、また先天的に分裂していることもあります。
骨折の場合は施術することは可能ですが、壊死の場合は手術をオススメします。
この判断は専門家にしかできません。
エコーを持っている接骨院か、画像診断が出来る整形外科に行ってください。

[第二ケーラー病]

歩行やスポーツの繰り返しの衝撃により中足骨骨頭に壊死を引き起こします。
骨端線閉鎖以前の10歳代の女子に多く、踏み返しの際に一番力のかかる第二趾に多いとされています。
これも種子骨障害と同じで壊死を定義としていますので、専門家のジャッジが必要です。
昨今では壊死していなくてもこの診断名が付いているケースもありますので、画像診断して壊死が無ければ施術を積極的に受けましょう。
趾の長さに個人差が一番りますので原因も多様です。
一つの理屈で解消しようとすると悪化するケースもあるので自己判断だけはオススメしません。
[開張足障害]

足底アーチの消失により足底での荷重の分散が出来ないことにより引き起こされます。
開張足は外反母趾や内反小趾、関節リウマチでも起こるので鑑別が必要になります。
自覚症状が無くても持ち合わせている人も多いと思います。
基礎疾患があっても靴の相性とビジュアルの問題を指摘する人が多いですが、その程度でしたら施術をすると解消します。
[尖足による胼胝(たこ)]

歩行時に荷重が集中するし、摩擦や圧迫を繰り返す事で引き起こされます。
特に尖足(足関節背屈制限)があることで歩行や立位の安定性が損なわれ発症しやすいです。
麻痺により尖足になることもあるので、胼胝の原因を見極める必要があります。
施術での対策も可能なのですが、生活習慣が非常に大きく関与しています。
痛みがある場合は早期の対策が必要ですが、出来やすい既往があるのであればインソールよりも食生活を含めた生活習慣を見直すことをオススメしています。

[趾間神経腫(モートン病)]

趾間神経の神経腫、肥厚が原因で絞扼性神経障害が引き起こされます。
特に足底神経同士が交わり神経が他に比べて太い第3・4趾間に痛みを感じ、外傷、血管病変による神経障害、炎症を受けやすいと考えられています。
両足に出ている方と片足に出ている人で対策が違います。
比較的解消しやすい疾患なので、長期的に悩んでいるのであれば対策が間違っています。
詳しくはモートン病のページを参照してください。

[足底筋膜炎]

足底筋膜と呼ばれる分厚い靭帯が足底アーチの不安定性やスポーツなどによる過度の使用により炎症が引き起こされます。
踵骨の前方に歩行時に刺すような強い痛みを訴え、前足部への放散痛も出現します。
長期的な人が多くなり慢性疾患のイメージが強いかもしれませんが、対策がしっかりできれば症状の解消はしやすいです。
詳しくは足底筋膜炎のページを参照してください。
[足底線維腫症]

足底筋膜の線維性組織の増生により足底中央部内側の皮下に単独あるいは多数の硬結が引き起こされます。
硬結があったとしても痛みが無い場合もあり、胼胝や魚の目と勘違いしている場合もあります。
硬結が出来やすい部位ではありますが、この疾患名がついて痛みを感じている人にまだあったことがありません。

[疼痛性踵パット]

踵部の皮下脂肪を区画している線維の損傷により、踵部での荷重時のショックの吸収が障害されることにより引き起こされます。
踵部に圧痛があり、ゼリー状やしこりのような硬結を触れることもあります。
以外に足底筋膜炎と勘違いしている方が多いのですが、施術方法も異なります。
施術で対策は可能なのですが、施術は少し時間がかかります。
[疲労骨折]

ジョギングやランニングによる着地の繰り返しの衝撃と蹴り出し時のアキレス腱や足底筋膜の牽引力により引き起こされます。
痛みの部位は限局していることが多く、足底に痛みを感じる疲労骨折としては中足骨よりも踵部に多く見られます。
同じ疲労骨折でも子供と大人で発症原因が多きく変わります。
足の機能を考えても固定は骨折部が離れていない限りしなくても対策が取れます。
最近では骨折部が離れている場合は手術適応です。

この情報を得たうえであなたがやりたいことは何ですか?
現状把握が出来たら次は行動です。
そんな行動がいいのか考えてください。
自分で出来る事、専門家にお願いしないとわからないこと色々な選択肢があります。
壊死を起こしている疾患以外は当院でも対策できます。
気になりましたらご連絡ください。
あなたが早く症状が解消するように願っております。