西洋医学と東洋医学の違い
接骨院や整体院に受診しようと考えている方の中には
事前に病院に受診した人
病院に受診するか悩んでいる人
以前に接骨院に受診したことがある方
このようなタイプの方が多いと思います。
その中で整形外科と接骨院の違いがあいまいな方も多くいます。
そこでまずは違いについて説明しようと思います。
整形外科=西洋医学

整形外科は西洋医学と呼ばれる学問を中心に医療を進めています。
病院に受診し、先生との問診・レントゲン・CT・MRIなどの画像撮影、状況によっては血液検査
このような流れで病名を診断し、病名に準じた療法を選択します。
療法は大きく3つ
湿布や痛み止めのような「薬物療法」
神経ブロックやヒアルロン酸の注入などを行う「注射療法」
患部の損傷を回復させる「観血(手術)療法」
よく病院の先生の説明の中に「骨には異常がない」と言われる言葉をお聞きすると思いますが、ほとんどの場合骨に異常が出る事は少なく、変形や軟骨がすり減るなどは加齢や体の使い方によっておこることなので、あったとしても驚くことではありません。
痛い部分に原因があるのは、擦り傷や外傷と呼ばれる骨折・脱臼・捻挫・肉離れ・打撲で、それ以外の場合は関連痛よばれ、痛みを感じる部分以外に原因があることが多いです。
整体・整骨・鍼灸・漢方=東洋医学
鍼灸接骨院・整体院は東洋医学と呼ばれる学問を中心に行います。
西洋医学と違い画像診断はエコーのみで四診と呼ばれる望診・聞診・問診・切診を中心に病名を使用せず体の現状把握を行い、現状から考察できる施術方法を用いて自然治癒力の改善を行います。
施術の方法は
整体や整復を全身や特定の部位に行う「手技療法」
針や灸を使用し経絡(気)の流れを整える「鍼灸療法」
生薬を使用し接種することで体内からアポローチする「漢方療法」
現在は東洋医学のみの考えで行っている医院は少なくなっており、西洋医学に寄ってきている様に感じます。
東洋医学は西洋医学で同じ診断名が付いたとしてもアプローチ方法は異なります。
それは十人十色と呼ばれるように「この世に同じ人はおらず、人生の中で日々身体は変化すること」を認めているからこそです。
昨今、食事でも衣類でもオーガニックに目を向ける方が多くなってきていますが、治療においてオーガニックに近いのは東洋医学です。
西洋医学と東洋医学の使い分け
西洋医学の得意分野は「観血(手術)療法」です。
病院を受診し即手術が必要な疾患は、西洋医学的対応をオススメします。
当院でも壊死・内臓損傷・動脈瘤などの関連痛が腰痛や捻挫だと思い来院される方もいます。このようなケースは手術適応疾患ですので直ちに病院受診を勧めます。
手術が必要でない場合には東洋医学での施術が効果的です。
東洋医学は本来ある自然治癒力を元に戻すサポートですので、後遺症や古傷などに悩まされることが非常に少ないです。
学校や仕事場などに怪我の状況を申告しないといけない場合はまず病院受診し、診断名をつけてもらい、手術が必要ないのであれば東洋医学に対応している医院でのサポートを受けることを進めています。