足部疾患

あまり聞きなれない疾患ですが、疼痛の解消は比較的スムーズに行えます。
足の機能と靴の相性からくるものなので、現状把握し、自分の足に合った靴の選択が必要です。
槌趾は足指が屈曲変形している病態です。
一般に近位趾節間関節で屈曲し遠位趾節間関節が伸展している変形を指します。
遠位趾節間関節のみが屈曲している変形はマレット趾といいます。
槌趾に加えて中足趾節関節の過伸展を合併した変形を鷲爪趾といいます。
単独で発症する場合もありますが、外反母趾などに合併して複数の足指に発症することが多くあります。
趾は指に比べ自由度は少ないが連動性は高く設計されています。
趾には筋肉・腱・靭帯を結ぶケクステンサースリング・エクステンサースフード・プランタールパットにより中足趾節関節・近位趾節間関節・遠位趾節間関節をコントロールしています。
すべてが機能的に活動していれば問題はありませんが、ハイヒールやトーシューズの様に趾のポジショニングと機能にネガティブに作用する靴や、クッション性の高すぎる靴により発症頻度が高くなります。
主症状である疼痛も靴を履いた状態で感じ、素足では無症状である事が多いです。
日本は海外に比べ、靴を履いている時間が短い為、症状の解消度合いも早いが、重症化の場合には胼胝を形成する場合もあります。
基本的に趾の機能と靴の関連性が要因の為、使用されている靴の変更は必要になります。
槌趾は形の矯正よりも関節の遊びと趾の機能回復が重要です。
しっかりした立位・座位に参加できる足の機能が獲得できれば、形は少しずつ変化し、安定した足になります。
形は速効性を求めず、症状は速効性を求めて対策していきます。
東洋医学では症状や疾患名にとらわれることなく全身状態を確認し、身体の中に隠れている使い方による患部の影響を紐解きます。
どんどん紐解いていくと「身体の歪み」「関節の圧縮率」「癒着」「皮膚の緊張」「内臓反射」「日常生活動作の偏り」などになります。
東洋医学のメリットは全身状態を把握している為、再発が非常に少ない事です。
槌趾のストレスを感じ緊張している脳をリラックスできる環境にするとで、自然治癒力が正常化し日にち薬が適応されます。
少しでも動くようになると必要以上に気にしなくなり、日常生活動作がリハビリになります。
そんな状態を早期に作り、解消のサポートをします。