オスグッド・膝の成長痛・膝の痛み

- 運動をすると膝下の痛みが強くプレーが続行できない
- 膝下が膨れてきて、触ると痛みがある
- 正座が出来ず、日常生活にも支障がある
- テーピングやサポーター、インソールを試したが改善しない
- 大会に参加したいがどうしていいかわからない
Osgood-Schlatter(オスグッド・シュラッター)とは

オスグッド・シュラッターは脛骨粗面の骨端炎(症)と言われています。
10歳代前半、跳躍系種目のスポーツ選手にしばしばみられ、大腿四頭筋の伸展力により、骨化過程にある脛骨粗面部の骨端軟骨が部分的に剥離したものと考えられています。
その為、症状の進行とともに患部の膨隆が見られるようになります。
急激な骨成長による大腿四頭筋の過緊張が起こることによるものともされています。
20~30%は両膝に発症し、一般的には成長が止まれば痛みは消失すると言われていますが、成人を過ぎても痛みが残るケースも少なくありません。
※同一の時期に膝蓋骨の上縁が痛くなる疾患をSinding-Larsen-Johansson(シンディン・ラーセン・ヨハンソン)病と言われます。
骨端症とは
成長期に起こる長管骨(大腿骨・脛骨などの長い骨)や短管骨(手や足の骨などの短い骨)の核に発生する阻血性骨壊死です。
殆どの場合が血行路に不安のある部分に発症しますが、時間経過とともに骨組織は再生し、修復されます。
オスグッド以外には、キーンベッグ病・第一ケーラー病・第二ケーラー病・ショイエルマン病・ブラウント病・セバー病などがあります。
脛骨粗面とは

オスグッドが起こる脛骨粗面とは膝蓋骨の下方の脛骨にあり、大腿から走行する大腿四頭筋の付着部です。
小学校で勉強する膝蓋腱反射の直下ですが、覚えていますか⁇
痛みの部位

痛みは脛骨粗面に限局する場合が多く、圧痛もあります。
当初は運動時痛のみですが、症状が進行すると歩行時痛や椅子に座っているだけでも痛みを伴い、ズボンが触れるだけでも痛いケースもあります。
意外に多い成長痛の誤解
成長は誰にでも起こる事ではありますが、成長痛は誰にでも起こる事ではありません。
成長痛だから安静に、サポーターをしましょうは、はっきり言って浅はかです。
同じようにプレーしている他の選手に起こっていないのに何故自分だけ?自分よりも身長が伸びている選手もいるのにオスグッドになっていない。
まずはそこを考えるべきです。
結果、骨端症になっていますが、成長だけが原因ではなく、それ以外の原因を考えないと「安静にしてたけど復帰したらすぐ痛みが出た」なんて最悪な結果になる恐れもあります。
今どうすべきなのか

オスグッドの場合、早期にしっかり施術すれば骨の膨隆も抑えられて、再発も防止できます。
オスグッドの場合の安静は運動停止ではありませんし、骨端症が大腿四頭筋の伸張力で起こっているのであれば、筋肉や腱を伸張させるストレッチは有効ではないと思いませんか?
先述したように成長痛は誰もが発症するわけではありません。
発症の原因は成長以外にもあります。
そこに気づいて改善に向かうことが早期に復帰する為には大切なことです。
復帰時期を短くしたいのであれば、安静にすることよりも、施術を行うことをオススメします。
当院でのアプローチ

一言でお伝えするなら、脛骨粗面へのストレスを減らす。
これにつきます。
脛骨粗面は膝関節や股関節、そして足関節と密接なつながりある部分として重要な場所となっています。
そして、来院された殆の方は下肢全体の関節の安定性に偏りがあり、歪みが生じています。
分かり易い例で言いますと、立っているときに小指側に極端に重心がずれてる、足指の可動制限、股関節の筋力差などです。
偏りを改善していくことで、脛骨粗面のストレスが軽減すると、それ以上の症状の進行は防げるがけでなく、骨端症は再生しますので、スムーズに改善していきます。
重症の方や発症からかなりの時間が経過している方を除いて脛骨粗面の膨隆もなくなっていきます。
レントゲン画像やエコー画像には映らない3Dな歪みへの対応こそがオスグッドの改善につながります。