変形性関節症

変形性膝関節症・加齢に伴う膝の痛み

一定の年齢を過ぎると関節の変形による疾患を指摘され、年老いているレッテルを貼られます。

そもそも変形する要因が分かっていれば、今感じている痛みが変形によるものだけではないことがよくわかります。

サポーターや筋力アップで解消しない理由は対処方法が今の状況にマッチしていないためです。


加齢と変形

変形は加齢のせいと言われます。

ドクターから変形の説明を聞いた時、軟骨がすり減っていると言われたませんでしたか

軟骨はすり減る事、これは加齢です。

ただすり減っている訳では無く、軟骨内の水分量が減少したために薄くなったことが理由です。

加齢とは細胞内の水分減少の事を指します。

「しわ」「たるみ」「乾燥」「身長が低くなる」

これらは加齢が要因で起こるので、誰でも起こる事です。

スポーツをしっかりすることで関節軟骨や半月板が毛羽立ったり、損傷することはあっても、年齢が上がる事で急激に軟骨が薄くなったり、変形することはありません。

全ては徐々に起こっています。

変形が起こる理由

変形も年齢が上がると起きやすい状態になります。

筋力の影響もありますが、もっと壮大な影響を受けています。

私たちは地球に住んでおり重力があります。

地球は自転を行っています。

人には常に重力と自転による遠心力が作用し、常に倒れる方向にエネルギーがかかっています。

その外的エネルギーに抵抗する形で毎日立っています。

年齢が上がると「背中を丸くして歩く」「両足を横に広げて歩く」これは外的エネルギーに対抗するためには理にかなっています。

ただ、見栄えを気にしてその姿勢を自然にとる事を嫌うはずです。

そうなると頭の重みに対応するように関節は固まっていき、遠心力に対応するために横のエネルギー対策が必要になります。

そうなると自由度の高い膝関節は変形し、関節の角度を変えて遠心力から耐えようとします。

変形は身体を安定させるために起こる生理的反応です。


変形の低年齢化

変形は高齢でないと行らない現象ではありません。

最近では20歳代でも膝関節の変形が原因だと言われて来院される方も増えてきました。

そうなると加齢による軟骨の扁平化が原因だとは考えにくくなります。

ヒトは基本姿勢が「立つ」「歩く」です。

この動作に必要な筋力があるかどうか

この動作を維持する安定性があるかどうか

この2つがテーマになります。

最近は靴の進化が素晴らしい反面、靴への依存が高くなっています。

そうなると足の機能低下は進み自力の安定性ではなく、靴の様な補助具に頼った安定性を求めだします。

自立が見えない所で侵されていってます。


原因は他にある

変形性膝関節症の症状で痛み以外に腫れ(水腫)があります。

水が溜まるから抜いてもらっている人、多いと思います。

毎週抜かないと駄目な水は不要な水なんでしょうか。

ヒトは動くとエネルギーを使いその代償に熱が出ます。

その熱を体外に放出する為、汗をかきます。

膝の水は熱が必要以上に集まった結果、消火活動の為に送り込まれています。

何故、全身から万遍なく放熱するはずなのに、膝だけに熱が集まるのでしょうか

それは刺激の分散が出来ていないからです。

歩く時「趾関節」「足関節」「膝関節」「股関節」「仙腸関節」「恥骨」「脊柱」とたくさんの関節で重力と床反張力を分散させます。

一か所の関節が使えなくなるとその他の関節にかかる刺激は大きくなり、エネルギーも大きくなります。

代償として起こる熱も同じことが起きます。

水が溜まる理由は膝関節以外の関節の制限が起こり、膝関節を使い過ぎているからです。

なので、水を抜き続けないといけない方がいるのです。


圧力をコントロールする

関節には骨と骨が接触しないように関節液があり、ボールに入っている空気の様に外へ関節包を引っ張ります。

関節の外からの圧力と内からの圧力が均等であれば関節はスムーズに動きます。

水が溜まっている状態では内からの圧力が強いために関節の動きに制限がかかります。

水を抜いて動きやすくなるのは、その後に注入するヒアルロン酸の影響ではなく、関節内の圧力が元に戻ったからです。

変形は解消しないが痛みは解消する

痛みは「全身の関節の機能回復」と「関節圧力のコントロール」で解消しやすくなります。

今出来ている変形をなくすことは不可能ですが、変形が原因ではないので、あっても後遺症の影響になりません。

サポーターやテーピングで保護する事も選択肢の一つですが、補助具に頼る身体でいると他の関節に影響が出始めるので長期的使用はオススメしません。

ますは痛みの不安を取り除くことから始めてみませんか。