肉離れ・筋断裂・筋肉のつっぱり

目次
来院された方々はこんな症状を我慢していました
歩くと脚がつっぱり痛むけど、肉離れなのか分からず安静にしていた
過去に肉離れをして、運動中はサポータしてたけど、また痛めた
動いた時に「ブチッ」という音がして、みるみる内出血してきた
脚の痛みと共に、膝が曲がらなくなり、腫れもひどくなった
再発が嫌なので、どうしてなったのか原因が知りたい
早期に練習に復帰したいので、テーピングで無理矢理固めている
病院で湿布と安静を進められたが、痛みが酷くなるばかり

意外と軽視している筋断裂
日常生活に支障がない場合、多少痛くても普段と同じ生活をしてしまいがちな筋断裂。
筋肉痛だろうと軽視していませんか?
軽度の筋断裂の場合、安静にしていると自然治癒の力で改善しますが、中度・重症になると安静だけでは本当の改善は見込めません。
スポーツをしない方であればそれでもいいかもしれませんが、アスリートの方は肉離れを起こす前に、原因を取り除く事をオススメしています。
当院にも毎月たくさんの肉離れの患者さんがいらっしゃいます。来院患者さんの情報では、肉離れの施術方法や原因を専門的に教えてくれる所が神戸には無いようです。

来院する人の殆どが感じる、事前の違和感
問診で肉離れをした時の事を聞くに辺り、当日の断裂前の状態を聞くことにしています。
殆どの方は、断裂前に患部の硬い感じや、ツッパリ感を感じている事が多いです。
ただ、それだけでは肉離れは起こる事は、私は少ないと考えています。
スポーツトレーナー時代から、肉離れにはある共通点がある事を感じました。
それは、患部のツッパリ感→○○→ダッシュやとっさの運動をする事で肉離れが誘発されます。

○○とは…
○○とは、強度の静的ストレッチです。
「えっ!? ストレッチは筋肉を緩めるための方法じゃないの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、筋肉を緩めるという日本語に問題があります。
筋肉は収縮と弛緩この二つの状態しか起こり得ません。
筋肉が硬く感じる場合は収縮が強く、弛緩がしきれない状態なんです。
「じゃあ、弛緩させる為にストレッチでしょ?」
そうなのですが、ストレッチは強さと、タイミングが非常に大切です。
瞬発的な運動の前に強すぎるストレッチは筋肉に無理なストレスをかけてしまいます。
その事で肉離れを誘発しやすい状態になってしますのです。

もう一つ原因
そして、もう一つ
これは、関節のズレ、身体の捻れです。
関節のズレは必然的に筋肉の緊張を促し、関節の保護を図ります。
その状態でストレッチをかけて筋肉を緩めようとしても、関節の保護が優先される為に強くストレッチをかけてしまう。
結果、筋肉の過度のストレスによって断裂していまいます。
当院のデータでは96人の患者さん、選手を対象にした場合、89人が関節のズレの多い側の脚を損傷しました。
残りの7名はアメフトやサッカーの対人プレーでの接触です。

症状への当院のアプローチ
まずは問診とエコーを使用し、患部の現状と再発させない為に発症原因を探ります。
筋肉の断裂はレントゲンには映らない為、本当に断裂しているのか?それとも筋肉以外の部分の痛みなのかをハッキリさせる必要があります。
検査や動作から断裂が見られるようであれば、まず関節のズレを改善し、筋肉が治癒しやすい状態を作ります。
その上で患部の施術をします。
損傷部分は触られたくないとは思いますが、筋肉の治癒を促進する為に周りを囲む皮膚を誘導していきます。
殆どの場合、施術後に歩く事は可能になります。
その後は行っているスポーツや仕事によって必要な動きを再獲得し、自然治癒力をサポートし筋肉を元の状態に戻します。

後遺症に悩まない身体へ
肉離れや筋断裂はクセになると言われていますが、そんなことはありません!
クセや後遺症は身体があるがままに完治していないだけです。
早期に復帰したい、早く好きな事をしたい。だから、適度に痛みがとれたら復帰する。
これは大間違いです。
そんな選手を何人も見てきました。悲しいことです。
今も大切ですが、将来まで再発しない身体を獲得する為に、必要な施術を受けて頂けたらと思います。

エコーでの肉離れの経過観察
歩行困難で杖をついての来院、内出血も広範囲に出ていました。エコーでは中央に黒く色が抜けている所が肉離れの場所です。腫れて足もパンパンです。施術後、杖なし歩行で帰られました。
一週間後には、日常生活の痛みも階段をとっさに降りるとき以外は無くなってます。内出血もかなり薄くなりました。エコーでは来院時に比べ黒い範囲が少なくなり、押し込むと筋肉の柔軟性が戻って来てるのが分かります。

一ヵ月後、痛みも無く、運動も再開してます。エコーの黒い部分も少なくなり、腫れやしこりも少なくなっています。後、一歩!!
三か月後にはほぼ、肉離れ前の状態になっています。ここまでくると後遺症に悩まされることもありません。
