肉離れの処置は安静にするべきか
突然のランニングやダッシュ、ちょっとした動きでも発症することがある肉離れ。
起こった場合の対処方法をお伝えします。
まず必要なこと

「これは肉離れじゃないか」そう思ったときは、まず超音波画像診断機器(エコー)のある整形外科や接骨院の受診をお勧めします。
実は肉離れだと思っていても、筋肉の周りにある筋膜の損傷だったり、筋肉も筋膜も損傷していない場合があるからです。
これを視覚的に判断するにはエコーが有用です。
肉離れはこんな感じで写ります

この黒色の部分が肉離れを起こしている部分です。
MRIやCTよりも手軽に撮影することができ、損傷具合を明確に確認できます。
内出血が起こって腫れていた場合でも肉離れでない場合もあり、この判断をしっかりしておかないと処置の仕方も変わっていきます。
処置の方法
- 包帯による圧迫
- 湿布
- 投薬
- アイシング
- 安静
- 施術
整形外科では、湿布・痛み止め・包帯による固定・松葉杖の使用による安静を進められます。
接骨院ではアイシング・包帯による固定・施術を進められます。
肉離れに一番必要なこと

肉離れを早く元の状態に戻すためは、必要以上に上がっている圧力を下げることです。
その為、アイシングも包帯も効果的です。
アイシングは患部の熱を通り除くことで、圧力の軽減が起こりますし、包帯も同じことが言えます。
しかし、包帯もアイシングもやりすぎにはくれぐれも注意してください。
完全な肉離れには効果がありますが、筋膜の損傷では経験的にどちらも過剰にする必要はありません。
松葉杖の使用は、まったく歩けない状態でないのであれば、痛めた脚を宙に浮かさず、つま先を軽く地面につけていく事で圧力は下がっていきます。
湿布・投薬は気休め程度です。
温めることはだめなのか
温める=お風呂だと思いますが、入浴は10分程度でしたらしてもかまいません。
水圧が患部を全面的に適度に圧迫してくれるので効果ありです。
温湿布はカプサイシン、冷湿布はメントールが入っているだけの違いです。
損傷部には効果がありません。
あるのは気の持ちようですので、過去に湿布をやってみて軽くなった経験がありましたら一度してみてください。
※当院では経皮毒による副作用を懸念してやっても10分以内とお伝えしています。ロキソニンテープは劇薬ですので使用は控えてください。
施術することで回復が早くなる
回復を早めるための減圧を手技によって行うことで、自然治癒力が活性化し、回復の邪魔をしている物質を除外することができます。
東洋医学では肉離れによる施術方法も明確にある為、電気療法と固定のセット以外の方法で回復を実感できます。
以上のように肉離れかなと思った場合には、まずエコーをとり、患部の状況把握をし、そのうえで施術を受けることをお勧めします。
何もせずの安静は古傷の原因にもなるので注意してください。
肉離れで悩んでいる方はご相談ください。