肩関節部疾患

反復性肩関節脱臼でお悩みの方へ

全身の関節の中で一番脱臼しやすい肩関節。

癖になってしまい、何度も脱臼しそうになったり、脱臼してしまう理由は筋力低下だけではありません。

再脱臼と損傷

脱臼時、関節周囲のどの組織を損傷したかによって、再脱臼の頻度は変化します。

昨今では肩関節脱臼時、整形外科で麻酔を使用しての整復と手術が主流になってます。

脱臼時損傷は「関節包損傷」「関節唇損傷」「肩甲下筋損傷」「関節窩骨折」「上腕骨頭後外側圧迫骨折」「関節上腕靭帯」などです。

これとは別に脱臼整復時損傷もあり、上記以外に「神経損傷」「腱板損傷」があります。

脱臼の整復に着目すると、手術では骨の整復と同時に損傷部位への対策が取れるので反復性脱臼への移行は少なく、手術を行わず麻酔を使用し整復した場合に過剰な刺激が入り反復性脱臼への移行が近年多いように感じています。

これは脱臼以外の損傷部位への適切な対策が出来ている事と、縫合による術後の可動域制限や癒着によるものではないかと考察しています。

安静にしていても脱臼しそうな感じがある場合、非外傷性肩関節不安定症(別名:ルーズショルダー)の可能性があります。

反復性肩関節脱臼は動作時に脱臼する外傷性肩関節不安定症に分類されます。

※ 初回の脱臼から半年は関節の遊びが若干大きくなっています。この時期の再脱臼やルーズショルダーは関節周囲の損傷と関連性がない場合も多くあります。どのような状態で再脱臼したかを説明していただけると施術期間が短くなります。

※ 当院でも脱臼を整復する事は可能です。スキー場の救護所やスポーツの現場でアメフト選手や柔道選手へ50回程度整復しています。当院は麻酔を使わず自然整復します。自然整復後、動作チェックを行い、関節内圧に異常が診られた場合、整形外科宛に紹介状を書きますので受診してください。

再脱臼の種類

反復性肩関節脱臼には種類があります。

【随意性肩関節脱臼】

肩関節を自分の意志で随意的に脱臼あるいは亜脱臼させる事が出来る状態をいいます。

逆に自分の意志で随意的に脱臼あるいは亜脱臼させない事も出来ますので、施術の必要は無いように感じます。

【習慣性肩関節脱臼】

自分の意志に関係なく特定の肩関節肢位で脱臼あるいは亜脱臼が起こる状態をいいます。

整形外科でも自然治癒傾向を見極める為、数年程度経過観察をします。

このタイプが一番多く、当院にも多くの方が来院されています。

統計で脱臼あるいは再脱臼しやすい角度が分かっていますので傾向と対策が可能です。

【持続性肩関節脱臼】

自分の意志に関係なく目が覚めている間ずっと肩関節が亜脱臼している状態をいいます。

非常に稀ですが、緊急性を要する場合もあるのでまずは整形外科へ受診をオススメします。

手術適応でない場合は施術可能です。

どの種類でも適切な対応を行えば軽減し、解消していきます。

関節の内圧と遊び

関節内には圧力あり、関節内圧と言います。

この関節内圧が一定で安定している事が再脱臼を防ぐ手立てになります。

抜けそうに感じるのは、骨だけでなく、内圧の不安定感でも感じます。

損傷部位が無いにも関わらず、再脱臼を起こる場合はいくらインナーマッスルを強化しても効果は薄いです。

まずは関節の内圧を安定させ、関節内外に余裕を持たすこと「遊び」を作る事が大切です。

当院が行う早期解消対策

反復性肩関節脱臼の対策を色々行ってきた人も多くいらっしゃると思います。

持続性肩関節脱臼の様に緊急性が高い場合は、整形外科で手術をすることをオススメします。

それ以外の人は経過観察の期間を有効利用する事をオススメします。

一番大切なのは日常生活を当たり前に過ごすことです。

それだけで、必要な筋肉は鍛えられ、再脱臼する確率は下がります。

その状態を手に入れる為に真っ先に行う事は、関節内圧を安定させる為に上肢だけでなく全身の身体のバランスを再構築する事です。

脱臼が起こる肩関節の状態だけでなく、立位・座位・臥位など、安静時の姿勢だけでなく、動きの姿勢で連動する全身の影響を確認します。

肩の再脱臼の原因が指の緊張や脊柱の影響の場合も多くあります。

今まで行ってきた対策で良好な結果を感じれないのであれば、目先を変化させることが大切だと考えています。

東洋医学では症状や疾患名にとらわれることなく全身状態を確認し、身体の中に隠れている使い方による患部の影響を紐解きます。

原因となる疾患にも原因があり、どんどん紐解いていくと「身体の歪み」「関節の圧縮率」「癒着」「皮膚の緊張」「内臓反射」「日常生活動作の偏り」などになります。

東洋医学のメリットは全身状態を把握している為、再発が非常に少ない事です。

肩関節のストレスを感じ緊張している脳をリラックスできる環境にするとで、自然治癒力が正常化し日にち薬が適応されます。

少しでも動くようになると必要以上に気にしなくなり、日常生活動作がリハビリになります。

そんな状態を早期に作り、解消のサポートをします。