
四十肩と五十肩は、肩関節周囲炎とも呼ばれる、肩の痛みや運動の制限を特徴とする疾患です。
肩の痛みや運動の制限がある場合には、早めに医師の診断を受けることが重要です。
治すために必要な情報
四十肩・五十肩は、原因が認めにくい肩関節の痛みと定義がされています。
そのため、広域な意味を持つ疾患となっています。
四十肩・五十肩の治療は、患者様の現在の状況を把握することからスタートします。
理由としては五十肩かと思っていても、リウマチ性肩関節炎・化膿性肩関節炎・転移癌・反射性交感神経ジストロフィーなど整形外科疾患ではない場合もあります。
不安な場合は整形外科や接骨院に行き、専門家に症状の状況把握してもらうことを強くおすすめします。
現状把握
現在の肩の状況をチェックしましょう。
【発症原因】
ほとんどの場合、原因不明です。
外傷がある場合、骨折や脱臼の可能性もあります。
【疼痛】
- 場所:肩関節のどの部分が痛いのか。
- 範囲:疼痛範囲は指一本で押さえられる程度か、手掌で覆う程度か。
- 安静:じっとしている時の疼痛の有無。
- 動作:動かす時の疼痛の有無。
- 睡眠:寝てる時の疼痛の有無。
【可動範囲】
まずは頚を動かすことで痛みが出現するかどうかを確認してください。
首を動かして痛みが強くなり、肩を動かしても痛みが強くならない場合は頚椎性疾患の可能性があります。
【肩関節可動チェック】
- 屈曲:手を上げる時に痛みがどの角度で出るか。
- 伸展:手を背中側に引くと痛みがどの角度で出るか。
- 外転:手を外に広げていくと痛みがどの角度では出るか。
- 内転:手を反対側の肩に置くと痛みがどの角度で出るか。
- 外旋:肘を曲げて上腕を側胸部につけた状態で手を外側に向けると痛みがどの角度で出るか。
- 内旋:肘を曲げて上腕を側胸部につけた状態で手を内側に向けると痛みがどの角度で出るか。
- 結髪:頭頂部を触ろうとすると痛みがどの角度で出るか。
- 結滞:痛みがどの角度で出るか。
【関連症状】
- だるさ・脱力感・こり感の有無。
- 腫脹・発赤の有無。
改善方法の分類
治し方には安静・セルフケア・施術・手術などの種類があります。
肩関節疾患は、原則として専門家への受診が1番リスクがありません。
その中でセルフケアで対応できるケースだけを紹介します。
【セルフケアタイプ】
- 発症原因:外傷無し。
- 疼痛:肩周囲が手掌範囲でぼやり痛い。激痛なし。
- 可動範囲:首を動かしても疼痛は無く、肩関節は一方向のみ疼痛がある。
- 関連症状:なし。
【セルフケア方法】
- 痛くない方向に力まず動かす。
- 脱力。
- 脇の下をマッサージする。
上記の3つを意識的に継続して行えば解消します。
これを10日行っても症状が軽減しない場合は、専門家への受診をしてください。
おわりに
身体の状況が分かっていない状態でのセルフケアは危険です。
セルフケアが分からない方はまず整形外科に受診し、手術適応でない五十肩なのかを判断して頂き、その上で接骨院で施術やセルフケアを提案してもらうのがベストです。
悪化の危険性がある関節なので、自己流のセルフケアをして無茶はしないようにしてください。
四十肩・五十肩でお困りの方は、ぜひ当院へご相談くださいませ。
お話の中から患者様の生活習慣や体質などを理解して、的確な施術を行わせて頂きます。
健康なお身体になるためのサポートを全力でさせて頂きます。
ちはや鍼灸接骨院のご案内
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