痛みに対する冷却と温熱、どちらが効果的か?~体験談をもとに解説します~

こんにちは!

いつも当院をご利用いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは、体験談からご紹介いただいた「患部を冷やすべきか温めるべきか」についてです

体験談,イメージ

痛みのケアでこの疑問を抱える方は非常に多く、実際、湿布にも「冷湿布」と「温湿布」が存在するように、それぞれ異なるアプローチが取られています。

ですが、単純に「冷やすべき」「温めるべき」といった二択で片づけられるものではありません。

今回は、痛みのケアについて、その背景や効果を詳しくお伝えしていきます。

目次

冷やすべきか温めるべきか――極論では解決しない

痛み(疼痛)の対処法として「患部を冷やす」ことが良いのか、「温める」ことが良いのかという議論は、昔から続いています。

中には、「急性期の炎症には冷却」「慢性期には温熱」と単純化して考える方もおられるでしょう。

しかし、現実はそんなに簡単ではありません。

痛みをひとくくりにして考えるのではなく、体全体の状態や痛みの原因を見極める必要があります。

多くの場合、私は「温める」方が良いと考えていますが、何のために温めるのか、その目的が重要です。

温熱・冷却がもたらす体への効果

痛みのケアにおいて、「冷やすこと」と「温めること」は、一見正反対のように思えます。

しかし、どちらの方法も最終的には同じ効果――体の圧力(気圧)の安定化をもたらします。


この「気圧の安定化」という視点を持つことで、温熱と冷却の役割がより明確に理解できるようになります。

人体と気圧の関係

私たちの体には常に「1気圧」の大気圧がかかっています。

この圧力は全身に均等にかかるはずですが、実際には体の状態や生活習慣によって気圧の分布が変わります。

例えば、体の歪みやねじれ、筋肉の緊張などにより、一部に圧力がかかり過ぎたり、逆に圧力が弱くなったりするのです。

気圧の安定が重要

痛みがある箇所では、筋肉や関節に過剰な圧力がかかっている場合が多く、それが原因で炎症や不快感が生じています。

この状態を改善するためには、体全体の気圧を安定させる必要があります。

気圧を整える具体的な方法

痛みを和らげ、気圧を安定させる方法として、以下の2つをおすすめしています。

  1. 入浴 入浴は、水圧を利用して体全体の圧力をリセットできる非常に効果的な方法です。シャワーのみで済ませている方には、ぜひ湯船に浸かる習慣を取り入れていただきたいと思います。湯船の水圧が全身に均等にかかることで、関節や筋肉の内圧を正常に戻し、リラックス効果も得られます。
  2. 深呼吸 深呼吸は、簡単に行える方法ですが、体の気圧を整えるのに効果的です。入浴時に深呼吸を取り入れると、より高い効果が期待できます。特に痛みが強い場合や入浴が難しい場合には、楽な姿勢で深呼吸を行うだけでも十分効果があります。

痛みのケアにおける温冷の使い分け

今回の体験談では、腰痛の原因が「広背筋の肉離れ」だったため、冷却を勧めました。

肉離れの際には患部が炎症を起こし、熱がこもるため、冷やすことが効果的です。

ただし、それだけで終わりではありません。

入浴の併用

肉離れを起こした患部だけでなく、全身の圧力を安定させるため、入浴も同時にお願いしました。

広背筋が肉離れを起こしたのは結果であり、その背景には体全体の圧力コントロールの問題が隠れているからです。

温冷の併用

  • 入浴前後にはアイシング:患部のみを冷却し、炎症を抑える。
  • 入浴による全身のリセット:水圧を利用して全身の圧力を整える。

この組み合わせにより、自然治癒力を活性化させ、施術後の回復をさらに促進します。

まとめ:痛みには全身ケアが大切

痛みに対するケアとして、「冷やすべきか温めるべきか」という議論だけにとどまらず、体全体の気圧を整えることが重要です。

入浴や深呼吸を取り入れることで、自然治癒力を引き出し、回復を早めることが期待できます。

特に、痛みの原因が特定できず迷われている方や、冷却や温熱の使い分けに悩まれている方には、まずは湯船に浸かることと深呼吸をおすすめします。

これらは簡単に取り入れられるセルフケアであり、痛みの軽減だけでなく、全身のリラックス効果も得られる方法です。

今回の解説が、皆様の痛みのケアに少しでもお役に立てれば幸いです。

疑問や不安がある場合は、いつでもお気軽に当院へお問い合わせください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

高橋 裕介のアバター 高橋 裕介 代表,柔道整復師,鍼灸師

資格:柔道整復師・鍼灸師・健康運動実践指導者・福祉レクリエーションワーカー・障害者スポーツ指導員
生年月日:1981年4月1日
施術経験:20年以上
2011年9月より、神戸市の六甲道にちはや鍼灸接骨院を開業致しました。

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