Morton病・モートン病

モートン病,イメージ
  • 靴やヒールをはいて歩くと中指や薬指の付け根辺りがとても痛む。
  • 足裏が腫れて触ると痛い。
  • 足裏に違和感がずっとあり、何をしている訳でもないのに痛みを感じる。
  • 痛みの原因は魚の目やタコだと思っていたが、違うと病院で言われた。
  • さまざまな施術を受けたけど改善の兆しが見られない。

モートン病とは?

1845年に第3・4趾間の有痛性疾患として記載され、1876年Morton氏が病態について第3・4趾間の趾神経の神経腫、肥厚が有痛性の原因であると報告したことによりモートン病と呼ばれています。

中年以降の女性に多く、発病部位は神経が太い第3・4趾間、次いで第2・3趾間にみられます。

中には、両趾間同時に起こる場合や、神経腫を作り灼熱痛を出すことがあります。

足の神経障害

足の神経図,イメージ

足底には、外側足底神経と内側足底神経の二本の神経が走行しています。

この足底神経同士が交通枝と言われる神経のルートを作り、お互いをつないでいます。

そのつないでいる部分が第3・4趾間です。

つないでることにより神経が他に比べて太く、外傷、血管病変による神経障害、炎症を受けやすいと考えられています。

近年では、絞扼性神経障害と考えられています。

絞扼神経性障害とは

脳と脊髄以外の末梢神経が骨や靭帯、筋肉により圧迫牽引されたり、反復刺激によるストレスで絞扼されることによって生じる神経障害の総称です。

モートン病の原因

歩行や立ち仕事

歩行で蹴り出す時や調理や棚卸など前かがみでの仕事による関節・神経への金属疲労現象により発症します。

こちらの原因だけで発症する訳ではなくその他の原因との相互関係により起こります。

加齢による筋肉の衰え

筋力の減少に伴い、歩行動作が変わることでアーチ以外にも下肢全体のバランス力の低下が起こり発症します。

扁平足による負担

母趾から小趾に走る横アーチの機能低下により神経絞扼を受けやすい状況に陥り発症します。

きつい靴による負担

ヒールやサイズの合っていない靴の着用により関節の可動域を著しく減少させ、歩行動作を不安定にさせることで発症する。

初期段階では靴を脱ぐと症状は軽減します。

浮き趾や外反母趾による軸足底の負荷異常

趾の機能異常や歪みにより、足底アーチの機能低下や筋肉の正常収縮不全などを起こすことにより発症します。

モートン病の一般的なアプローチ(西洋医学)

スポーツや立ち仕事を控える指導

歩く・走る・立つなどの動作で出現するため、症状の出る動作を控えるよう説明されます。

人は二足歩行のため、なかなか控えることができないのが事実です。

靴の変更

横アーチの消失改善には前足部の幅の広い靴を使用し、絞扼を取り除くためにおすすめされます。

ヒールを日々履いている方には、効果があるかもしれない方法です。

靴の購入を考える方もいらっしゃいますが、サイズを図って購入しても期待通りの症状の改善は期待しにくく、足底板や施術と組み合わせて行うことでの改善だと思って頂ければと思います。

テーピングやサポーターによる負担軽減法

アーチを作るテーピングすることで、痛みが軽減する場合があります。

通勤できない人や、スポーツを続けたい方には重宝する方法です。

症状が消失した後も不安が残りやすく依存が発生しやすいです。

ステロイド注射

鎮痛の目的で局所麻酔剤を関節、腱鞘、滑液包などへ注入することがあります。

圧痛を示す部位への局所麻酔注射も行われており、非感染性炎症では副腎皮質ステロイドを用いることがあります。

著しい効果を示すことが有る反面、合併症(感染)などの危険な副作用(軟骨破壊や骨壊死)や後遺症に悩む場合もあるため、細心の注意が必要です。

足底板(インソール)療法

アーチをサポートするためのインソールを処方されます。

実際インソールによる軽減例も多く、痛みに悩む方が取り入れやすい療法の一つです。

ただ、自宅や外出時インソールが入っていない状態で歩行すると症状の再発が起こりやすい反面もあります。

湿布や鎮痛剤の服用

湿布や投薬で痛みを感じない状態にすることで精神的な不安と生活効率は改善します。

しかし、副作用が強く胃炎や全身のだるさに悩まされ、筋肉の硬化を訴える方もいます。

疼痛を主訴とする疾患では非ステロイド性抗炎症薬がよく用いられますし、疼痛緩和目的に中枢性の筋弛緩薬が使用されることもあります。

湿布は痛みが足底のためなかなか貼ることができませんが、有効な方法ではありません。

仮に症状が消失したとしても、根本的解決には全く至っていませんので、再発防止のために受診することをおすすめしています。

手術

再発を繰り返す場合や、症状が強く安静時痛がある場合、神経腫がある場合に手術が選択されます。

手術は足背から止血帯を使用し無血視野にて問題のある趾間に縦切開を加え、深横中足骨間靭帯を切離し、その深層にある総底側趾神経腫を切除します。

手術により100%症状が無くなる場合ばかりではなく、神経腫除去後も痛みに変化がない方もいらっしゃいます。

その後CRPSと診断され転院を余儀なくされて当院に受診された方もいらっしゃいます。

手術をご希望の方は様々な専門家に相談することをおすすめします。

上記のアプローチ方法が有効ではない場合

上記で紹介した方法は、モートン病と診断されたときに病院(整形外科)でよく提案されます。

しかし、様々なアプローチをしてもなかなか改善されずに何ヶ月も、何年も治らない方もいます。

それは、なぜでしょうか。

これらの方法が本当の原因への施術になっていないからです。

残念ながら、現代の最先端医療でもモートン病の原因や施術方法はまだ完全に解明されてはおらず、一時的に痛みを改善することはあっても、根本的に改善することは難しい症例も多いのです。

注射や痛み止めは、一時的に神経を麻痺させることで痛みが楽になりますが、痛みを感じなくなっただけで、改善したわけではありません。

「痛くない=改善した」ではないのです。

当院でのモートン病に対する整体とは?

関節の可動域

足周囲には無数の関節があります。

そのため、ただ指の骨が本来の位置で安定し動いたとしても、その他の足の関節と協調して動かなければ、日々の生活や歩行・運動やでまた歪み、固まってきます。

当院では指の骨だけでなく足の他の関節や足首、膝関節、股関節、骨盤にも目を向け全身の関節の協調性を高めるアプローチを行います。

そうすることでアーチの改善へと導くことができます。

筋肉の柔軟性

指の骨にはたくさんの腱が付着しており、様々な動きを行います。

そのため、関節の安定性を高めた上で周囲の筋肉の過剰な緊張を取り除き、筋肉、筋膜共に正常な収縮ができるようにします。

神経の動き

神経については関節と筋肉の動きを改善させることで、ほとんどの場合は安定した状態に戻ります

中には不安から痛みが出るのが恐くて緊張状態を継続してしまう方もいらっしゃいますが、そのケアも行っていますので何も心配ありません。

モートン病でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。

患者様のお話を丁寧にヒアリングさせて頂き、ベストなご提案を致します。

ちはや鍼灸接骨院のご案内

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アクセス:JR六甲道より徒歩5分 阪急六甲より徒歩9分 阪神新在家より徒歩9分

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定休日:日曜日・祝祭日

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高橋裕介代表
資格:柔道整復師・鍼灸師・健康運動実践指導者・福祉レクリエーションワーカー・障害者スポーツ指導員・ゲートボール審判員・狩猟免許 生年月日:1981年4月1日 血液型:A型 出身:愛媛県四国中央市(旧伊予三島市) 2011年9月より、神戸市の六甲道にちはや鍼灸接骨院を開業致しました。