へバーデン結節とリウマチの違い

こんにちは!

ちはや鍼灸接骨院の高橋です。

指の変形や痛みが出現すると、リウマチを疑う方が多いと思います。

ヘバーデン結節は、リウマチとよく似た疾患です。

2つの疾患の違いを知っておくと対策が立てやすくなります。

目次

関節リウマチについて

リウマチとは、関節・骨・筋肉の痛みやこわばりを来す疾病の総称と定義されています。

膠原病(こうげんびょう)や自己免疫疾患が原因とされており、全身の関節部分にある滑膜への攻撃により無菌性滑膜炎が引き起こされます。

【自己免疫疾患の定義】

異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し、攻撃を加えてしまうことで症状を起こす免疫寛容の破綻による疾患の総称。

【膠原病の定義】

全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称。

関節リウマチには分類・診断基準があります。

  • ①朝のこわばり(1時間以上)
  • ②3領域以上の関節炎・圧痛・他動運動痛
  • ③2関節以上の腫脹
  • ④手の関節炎
  • ⑤対称性関節炎

ここまでは自宅で確認できる項目です。

  • ⑥リウマトイド結節
  • ⑦リウマトイド因子陽性
  • ⑧骨びらん又は関節近傍の骨萎縮
  • ⑨赤沈20㎜/時又はCRP陽性

へバーデン結節について

へバーデン結節は、手の指の関節にできる一般的な変形性の関節症です。

へバーデン結節は、痛みを伴わない場合がありますが、しばしば指の関節に圧迫感や違和感を引き起こすことがあります。

へバーデン結節はDIP関節(第一関節)にみられる硬い腫脹で、一時的な発赤と共に疼痛を伴い、変形と可動域の悪化が一定期間進行すると、その後は進行が止まり疼痛も軽減する疾患です。

両疾患の鑑別方法

問診,イメージ

1番分かりやすいのは、血液検査を受けることです。

関節リウマチは、リウマトイド因子陽性反応という反応が出ますが、ヘバーデン結節は陰性反応が出ます。

その他にも関節リウマチは全身の関節炎のため、指1本だけに疼痛がある場合や朝のこわばりがなく、指の使用時にのみ痛みが出る場合はヘバーデン結節の可能性が高くなります。

まとめ

どちらの疾患も施術対象疾患です。

関節リウマチは、炎症期の施術をすることで疼痛を軽減できます。

ヘバーデン結節は疼痛を軽減・消失することは可能ですが、どちらも変形を解消することは程度によりできない場合があります。

以上、へバーデン結節とリウマチの違いについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

資格:柔道整復師・鍼灸師・健康運動実践指導者・福祉レクリエーションワーカー・障害者スポーツ指導員
生年月日:1981年4月1日
施術経験:20年以上
2011年9月より、神戸市の六甲道にちはや鍼灸接骨院を開業致しました。

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